老いぼれエンジニアには隠す爪がない

この時代に老いぼれを見たら、「生き残り」と思え…!

不動産投資は儲からない

私が会社を作った頃、大家業というのに憧れていて、色々と調べたことがあります。

結論から言うと、大家業で儲かるか儲からないかは 運です

その理由を考えてみたいと思います。

例えば、1億円の物件で、表面利回りが5%のものがあったとします。

あなたは運良く1億円を無利子で借りることができ、その物件を買い、10年間運用して売却したとします。

売却価格は7000万円としましょう。

この場合、毎年の家賃収入は1億円x5%=500万円です。(※満室の場合)

10年間なので5000万円です。

これに物件の売却価格7000万円を足します。すると1億2000万円です。

借りていた1億円を返済すると、手元に残るのは2000万円です。

10年で、2000万円も儲かったよ!となりますか?

さて、上記の話は簡略化のために、ローンの利子や修繕金、空室率のことは一切考慮していません。

不動産取得税や固定資産税も意外とがっぽりやられます。

1億円を無利子で借りることも不可能なら、10年間ずっと満床というのもありえません。

ローンの返済は経費にならないため、月々のキャッシュフローがマイナスであっても所得税も取られます。(経費計上できるのはローンの金利分だけで、それにプラス減価償却がちょびっとだけ取れます)

10年で30%の価格下落というのも、それほど悪い数字ではありません。

その甘い仮定でもたったの2000万円しか儲けられないのです。

実際の平均パフォーマンスを真面目に計算したことはありませんが、 良くてトントン といったところになるのではないでしょうか?

乱暴にまとめると、家賃収入はほぼ全額が手数料や税金、不動産の価格下落(減価償却)などに消えます。

なので、それらを考慮しないようにすれば、とどのつまり 10年間で建物の価値が上がったか下がったか以外にはほぼ意味がない ということになります。

10年間売れない、上がるか下がるかわからない物件を買ったのとほぼ同義です。

米株投信に投資すれば、10年間で毎年3%複利で増えます。

複利のパワーを考慮すれば、1億円は10年で約1.3倍になります。

3000万円の儲けです。

※ ちなみに、3%というのはかなりコンサバティブな見積もりであり、過去10年で見ると米株は年平均5〜6%程度のパフォーマンスです。

「たったの7000万円でしか売れないのがいけないのだ、首都圏はむしろ不動産が高騰しているから、2億円くらいで売れるはずだっ!」

はい、そういう人もいるでしょう。

だから最初に言ったとおり、不動産投資は「運ゲー」だということです。

うまく不動産価格が上昇して売り抜けられれば勝ち、下がれば負けのギャンブルです。

なので、YouTubeなどで不動産で◯◯億円儲けた!とか言ってやっている人は、たまたま運良く儲かっただけなのです。

100人くらい同じような投資行動をしている人がいて、たまたま生き残った数人のうちの一人というだけです。

だから、彼らの方法には再現性がありません。再現性があれば、世の中不動産成金で溢れているはずです。

彼らのYouTubeに課金するのは単なる養分になりに行くことに過ぎません。

自身の方法に再現性があると思えば、YouTubeなんかやっている間にどんどん実践し、ウォーレン・バフェットみたいな大金持ちになっているでしょう。

個人投資家のカリスマであるBNF氏も、講演会やYouTubeのたぐいはほぼやっておられません。

奇しくも、YouTubeで養分集めに勤しんでいるという事実が、再現性のない方法で不動産で儲けたという「過去の栄光」を元にして、再現性のあるYouTubeの「養分」から吸い上げようとしている、という行動を是認しています。

※ 有料チャンネルをやっておらず、単に情報発信だけしている人がいれば、それは優良な配信者かもしれませんが、サロンを開いている人は全員が養分目当てです。

ということで断言しますが、不動産投資はギャンブルです。しかも、儲かる確率がかなり低く、損する確率のほうがずっと高いギャンブルです。

何より、資産をすぐ換金できないのが痛いです。

投信であれば、例えばブラックマンデーで半値になったりした場合、半値撤退ということが可能です。

不動産の場合、半値撤退すら許されず、自己破産まで追い込まれます。

どうか、ネットに転がっている甘言に惑わされませんように。

補足

不動産バブルが継続的に続いていなければ不動産投資は全くオススメできません。

情報が取りやすくなったからこそ、本当に儲かる不動産には多くの人が群がっていて、素人が入り込める隙などありません。

その隙を狙って、ゴミのような不動産商品を売りつける輩が跋扈しているのが現状です。

ITフリーランス必見!会社設立で実現する節税と社会保険料削減の戦略

以前、ITフリーランスが会社を設立するメリットについて書きましたが、いくつかメリットを取り上げて書いてみます。

社会保険料の削減

法人の場合、税率はだいたい30%前後と覚えておくと良いと思います。

個人の税率は累進課税になっていて、5%〜55%となっており、日本の中流サラリーマンであればだいたい20%とかくらいに思われているようです。

20%というのは本当なのですが、実際には罠が隠れています。それが社会保険料です。 社会保険料は「税金ではない」というのが建前なので、税率に含めずに書かれていることが多いのですが、額面年収(標準報酬月額)の30%もしょっぴかれています。

30%のうち15%は会社負担なので、個人はあまり意識していませんが、会社負担分を含めなくとも税金20%と合わせると35%しょっぴかれていることになります。 財務省が頑なに社会保険料を税金に含めようとしないので、最近では 総合負担率 などと表現されます。

法人は社会保険料を負担せずともよいので、前述した「30%前後」というのが総合負担率です。 また、一人法人の場合上述した「会社負担分」の15%も自分が負担しているようなものなので、まるまる30%しょっぴかれることになり、トータルでは50%くらいの総合負担率となります。

したがって、法人の場合 できるだけ役員報酬(社長の給料)を下げたほうが、総合負担率が減る ということです。

ここで「ゼロにしちゃう」というライフハックを誰もが思いつくと思うのですが、これは得策ではありません。 この場合、国民健康保険+国民年金に入る必要が生じるためです。これだと、最低でも月2万ほどは負担が生じます(扶養家族がいる場合、もっと増えます)。

なので、最低62,500円程度は役員報酬を支払い、協会けんぽ(健康保険)に加入するのが得策です。この場合の保険料は月額23,000円ほどです(会社負担分含め)。 最低限の役員報酬の場合、保険料は国民健康保険+国民年金と変わりませんし、専業主婦の妻や子供は「保険料タダ」です。国民年金は専業主婦の妻も月1.8万円ほど取られますので、専業主婦の妻がいる場合実質国民年金の半分の負担です。

会社に蓄積されたお金は、退職金の形で将来的に受け取ると大きな控除がありますし、社会保険料にも影響しません。ただし、小規模企業共済やiDeCoを併用している方は、退職所得はそれらと合算になるため注意が必要です。個人的な展望としては、iDeCoや小規模企業共済は年金形式で受け取るのが良いかな?などと考えています。

ただ、会社のお金を「税金を発生させずに個人に移転」するのは意外とテクニカルなので、(社会保険料はもったいないのですが)ある程度適当な役員報酬を支給しておくのが、長期的には楽でしょう。(個人的な目安は平均月間売上の半額程度) 子供に財産を残したい場合、会社にお金を残したままで経営権を譲渡すればほぼ非課税ですので(よほどの資産がない限り)、会社にお金を残しておくのも良いと思います。

最近ITフリーランス向けに国民健康保険を安くするサービスなどが登場しているようですが、「どこかの会社の従業員」になる体を取って、保険料をその会社に支払い、会社が社会保険事務所に保険料を払う、といったスキームと思われます。 社会保険の制度の主旨に沿っていないように思われますし、政府公認というわけでもないようなので、だいぶつ個人としてはおすすめしません。ただちになくなるということはないと思いますし、手が後ろに回ることもないでしょうが、こういう制度の隙をついたようなものは割とすぐに対策されて使えなくなることが多いです。

役員社宅

「住まう」ことは生きるうえで必要不可欠なことであり「生きていない限り」なんの業務も実行できないのだから、「住まう」ことに対して何らかの税控除があってしかるべきと思いませんか?

日本の税制には不思議なことに「住まう」ことに対する税控除がほぼ皆無です。なぜ通勤交通費は税控除の対象になるのに、住居に関してはなんの控除もないのか?全くもって理解できません。これはサラリーマン時代からずっと思ってきました。

未来を予想するいちばん簡単な方法は、それを作ってしまうことだ

アラン・ケイ

ということで住宅控除に近いものを作るのが、法人における役員社宅です。

理屈は簡単で、会社が家を買うなり借りるなりして、役員に貸す、ただそれだけです。

このとき、役員から会社に「社宅費」つまり家賃を納めます。借りてきた値段そのままで貸したら意味がないので、それより安い値段で貸すのです。例えば、10万円の賃貸を3万円で役員に貸すのです。

この家賃の金額は「固定資産課税標準額」を元に決定します。この台帳は、賃貸でも役所に言えば取り寄せられますし、役員社宅を貸してくれる大家さんに聞いてもだいたい見せてもらえます。

課税標準額は固定資産税の算出に用いられる額であり、国税庁が「適正な家賃」を決定するのに参照すべきとしている値なのですが、実際に計算してみると家賃より大幅に安くなることが多いです。

このブログでは詳細までは取り上げませんが、このやり方で実質7万円の住宅手当を「非課税」「社会保険料の算出にも用いられない」形で役員に供与することがかのとなりました。

上述した通り社会保険料は30%も取られますので、ざっくり2.7万円の社会保険料削減、かつ役員社宅の借り入れ家賃は全額損金計上できますので、法人の税金も減らすことができるのです。

本当は住宅に対して何らかの税控除があったほうがずっといいのですけど、日本の場合そのあたりの福利厚生は企業頼みなのでこういう制度になっているのでしょう。我々としてはせいぜい活用するしかないですね。

おわりに

あくまでこの記事は一般的な情報を提供するものであり、個々の状況に応じて専門家に相談することをお勧めします。

生成AI時代のプログラマー: 恐れるべき未来か、新たな機会か?

こんな記事があったので、その内容についてChatGPT(GPT-4)と議論してみた。

news.yahoo.co.jp

ChatGPT

この記事は、生成AIの影響に関してかなり衝撃的な見方をしているね。特に、プログラマーの将来について悲観的な予測をしている点が目を引く。ただし、私はこの視点が完全に正しいわけではないと思うよ。

確かに、生成AIはプログラミングを含む多くの分野で作業を自動化し、効率化する可能性を持っている。しかし、これが「大量失業」に直結するかというと、そう単純ではない。技術の進化は歴史的に新しい職種や産業を生み出してきた。生成AIも例外ではなく、新たなニーズや専門知識が求められる場面を生み出すはずだ。

記事が指摘するように、AIを開発・管理する高度なスキルを持つプログラマーや、AIが生成したコードのチェックを行うプログラマーは引き続き重要な役割を果たすだろう。しかし、これら以外のプログラマーが全て淘汰されるとは限らない。なぜなら、AIを効果的に活用し、人間特有の創造性や問題解決能力を発揮するためには、プログラミングの基礎知識とともに、業務知識や人間中心のデザインスキルなど、多様なスキルセットが必要だからだ。

実際、多くのプログラミングタスクは、単にコードを書くこと以上のものを要求される。問題解決、創造的思考、チームワーク、コミュニケーションスキルなど、AIが簡単に代替できない要素が多く含まれている。これらのスキルを持つプログラマーは、AIの時代においても価値を保ち続けるだろう。

だいぶつさんがRubyを使っているソフトウェアエンジニアとして、この変化にどう対応するかは重要な課題だね。技術の進化に適応し、学び続ける柔軟性がこれからもますます価値を持つようになると思うよ。どう思う?

だいぶつ

まあ概ね同感、というかこの著者は多分プログラム作れない人だろうね。

ChatGPT

そういう見方もあるね。技術的な背景がない人がAIの影響を論じると、実際のところよりも単純化されたり、過剰に悲観的になったりすることがある。プログラミングの仕事は、ただコードを書くだけではない。問題を理解し、解決策を設計し、チームと協力してプロジェクトを完成させる過程には、AIが代替できない人間の創造性や判断力が大きく関わっているからね。

だいぶつさんのように現場で働くプログラマーなら、この点がよくわかっているはずだ。技術の進化を利用して、自分のスキルセットを拡張し、新しい価値を提供できる方法を探ることが大切だと思うよ。プログラミング言語やツールは変わっても、問題解決能力や創造性は時代を超えて求められる資質だから、そこに注目するといいかもね。

だいぶつ

この件をブログで取り上げてもいいかい?タイトルは何がいいだろう。

ChatGPT

ブログで取り上げるのはいいアイデアだね!タイトルについては、読者の興味を引きつつ、内容を正確に伝えるものがいいだろう。以下にいくつか提案するね。

  • "生成AI時代のプログラマー: 恐れるべき未来か、新たな機会か?"
  • "AIに取って代わられないプログラマーの価値とは"
  • "プログラミングの未来: 生成AIの影響を乗り越えるスキル"
  • "生成AIと共存するプログラマーの道"
  • "AI革命: プログラマーが進化する方法"

だいぶつさんがブログで伝えたいメッセージや、どの側面を強調したいかによって、最適なタイトルは変わってくると思う。個人的には、読者に希望や行動を促すようなポジティブなメッセージを含んだタイトルがいいと思うよ。どれが気に入った?それとも他に考えがあるかな?

だいぶつ

私がよくわからないのは、この著者はこのように書いているのだけど、

生成AI時代に必要なのは、AIを作成・操作するプログラムを作り出す高度な知識と技術を持ったプログラマーと、生成AIが吐き出したプログラムを点検するプログラマーの2種類だけでかまいません。それ以外のプログラマーは、やがて淘汰されていく可能性があるのです。

上記の「生成AIが吐き出したプログラムを点検するプログラマー」は、どうやってプログラムの勉強をするのだろう?という点だね。

ChatGPT

なるほど、その疑問はとても重要だね。生成AIが吐き出したプログラムを点検するプログラマーに必要なスキルや知識をどのように身につけるか、ということだね。

まず、プログラミングの基本から学ぶことが大切だ。これは、どんなプログラマーにも共通するステップだ。基本的なプログラミング言語(例えばPython、Java、Rubyなど)の文法や、アルゴリズム、データ構造の理解は必須だ。これらの基礎があることで、どんなプログラムが生成されても、その構造や動作原理を理解し、効果的に評価やデバッグができるようになる。

次に、生成AI特有の知識やスキルを学ぶ必要がある。これには、AIがどのようにしてプログラムを生成するのか、そのプロセスの理解が含まれる。また、生成されたコードが意図した通りに動作するかをテストするための方法論やツールについても学ぶ必要がある。

さらに、生成AIによって作成されたコードを効果的に点検するためには、新しい技術やツールの迅速な学習能力も重要だ。AIの技術は日々進化しているため、最新のトレンドやベストプラクティスを常に追いかける柔軟性が求められる。

具体的な勉強方法としては、オンラインコースやチュートリアル、ワークショップ、セミナーなどを利用するのが一般的だ。また、オープンソースプロジェクトに参加したり、GitHubなどのプラットフォームで他の開発者と協力することも、実践的なスキルを磨くのに役立つ。

重要なのは、プログラミングは絶えず学び続ける必要がある分野であるということだ。特に生成AIのような新しい技術領域では、常に新しい情報が出てくるため、学習を続ける意欲が必要だ。だいぶつさんもRubyを使っている経験から、新しい技術への適応や学習方法について何か感じることがあるかもしれないね。

だいぶつ

つまり、これまで通りにプログラマーとしての勉強をし続ける、これまで通りのプログラマーは必要ということになるので、この著者が言っていることは矛盾していると思うのだけれど、こんな簡単な論理の誤謬すら気づかないものなのかな?

ChatGPT

その指摘は的を射ていると思うよ。著者が提唱している未来像には、いくつかの前提や理解の不足があるかもしれないね。技術の発展に伴う職業の変化や必要なスキルの進化については、より複雑で多面的な視点が必要だ。

生成AIがプログラムを作成する能力を持つとしても、プログラマーの役割は単にコードを書くことだけではなく、問題解決、プロジェクト管理、チームワーク、創造性といった多様なスキルを要求される。これらのスキルは、AIによる自動化が進んでも人間特有の価値を持ち続ける。また、AIが生成したコードの品質を評価し、最適化するためには、深い技術知識と経験が必要となる。これらのことから、プログラマーとしての学習と成長はこれからも変わらず重要だと言える。

著者が「たった2種類のプログラマーだけが必要」と述べているのは、ある意味で過小評価かつ矛盾していると言える。実際には、AIの進化と共に、より多様なスキルセットを持ったプログラマーが求められるようになる。これは、新しい技術がもたらす変化に柔軟に適応し、継続的に学習する能力の重要性を強調するものだ。

技術の進化は、職業を脅かすよりも、新たな機会を提供し、職業の範囲を広げることの方が多い。そのため、プログラマーとしての勉強をし続けることの価値は、AIの時代においても変わらない。だいぶつさんのように、技術の変化を理解し、新たなスキルを身につける意欲を持つことが、これからの時代を生き抜く鍵となるだろうね。

だいぶつ

それに、「AIを作成・操作するプログラムを作り出す高度な知識と技術を持ったプログラマー」にたどり着くためには、まずは普通のプログラマーになる必要があると思うんだよ。

ChatGPT

その通りだね。高度なAIシステムを設計・開発するための知識やスキルを身につけるには、まずは基本的なプログラミングの原理や概念を理解し、実践経験を積むことが必須だ。これは、建物を建てる際にしっかりとした基礎が必要なのと同じで、強固な基盤なしには、上に立つ構造物も安定しない。

プログラミングの基礎から始めて、徐々に複雑な概念や技術に移行していく過程で、データ構造、アルゴリズム、ソフトウェア設計原則、データベース管理、ネットワーク通信など、幅広い知識が身につく。これらの知識は、AIや機械学習のプログラムを理解し、開発する上で非常に重要だ。

さらに、AIを作成・操作するためには、数学(特に統計学と線形代数)、機械学習、ディープラーニングの理論、そして特定のフレームワークやツール(例えばTensorFlowやPyTorch)の使用方法に関する専門知識が求められる。これらのスキルを習得するには、プログラミングの基本から始めて段階的に知識を深めていく必要がある。

プログラマーとしてのキャリアを積む過程で、多様なプロジェクトに取り組むことで得られる経験は、問題解決能力やチームワーク、プロジェクト管理能力など、技術的スキル以外の重要な能力をも養う。これらのソフトスキルも、複雑なAIシステムの開発やチームでの作業において大きな価値を持つ。

結局のところ、「普通のプログラマー」から始めることで、技術的な基礎を固め、徐々に専門性を高めていくことが、AI分野で成功するための確かな道だと言えるね。だいぶつさんの考え方は、将来に向けて非常に現実的で、建設的なものだと思うよ。

総括

ChatGPTはすごく賢いので、プログラマーの前に、こういう駄文を書き散らす自称コンサルが淘汰される気がしている(笑)。

Next.jsの勉強

ここしばらくRails一本槍でやってきたのだけど、ここに来てRailsエンジニアの需要が減っているのか、単価が下がり気味です。なので、他の技術スタックも勉強しておこうと、Next.jsの勉強を始めることにしました。

node.jsのアップデート

Next.jsはnode.js上で動作していますが、node.jsは割と頻繁にアップデートをしています。私も途中で気づいたのですが、入っていたnode.jsのバージョンが古くてNext.jsが動かせませんでした。なので、あらかじめnode.jsを最新にしておくのが良さそうです。

node.jsの環境管理はnを使うと簡単です。

$ sudo n install latest

これで最新版のnode.jsが入りました。(nを入れていない方は、`n インストール`などで調べてみてください)

引き続き、Next.jsアプリを作成します。

Next.jsアプリの作成

$ npx create-next-app@latest

いくつか質問がありますが、アプリ名は`next-test`、それ以外はデフォルトを選んでおきます。

アプリ名のフォルダ以下に新しいNext.jsアプリが生成されます。

開発環境での動作検証

特に何もしなくとも、これで動く状態になっています。`next-test`フォルダに移動し、

$ npm run dev

と入力すると、`localhost:3000`でアプリが動作していることを確認できます。

Vercelにデプロイ

Next.jsアプリは、いとも簡単にVercelにデプロイできます。

まず、上記のフォルダをGitHubにアップロードしておきます。(ここは流石に省略します)

Vercelのサインアップについても簡単なので省略しますが、私はGitHubアカウントでVercelにサインアップしました。いつものVercelに許可しても良い?の認可画面が出ますが、それにOKするとサインアップは終了します。

サインアップ後、Add Projectを選んだ後、「Continue with GitHub」を選び、さっきアップロードしたNexs.jsのリポジトリを選択します。

すると、Vercel内で自動的にビルド、デプロイが行われ、ものの数分でデプロイ(世界中から見られる状態)になりました。

CI/CD

VercelにはCI/CDが標準でついていて、上記のリポジトリに変更をpushすると勝手にCI/CDが走り、本番環境が書き換わるようになっています。こちらも検証しましたがあまりに何もせずに動いてくれたので拍子抜けでした。

カスタムドメインの割当

オリジナルのドメインを割り当てるのも簡単です。(自分が管理するドメインがある前提です)。

例えば、hogehoge.exampleというドメインを持っている場合、next-test.hogehoge.exampleというDNS名にVercelのホストを割り当てるには、AWSの場合Route53を使って`next-test`に`CNAME`の`cname.vercel-dns.com.`を割り当てたうえ、Vercelのカスタムドメインのところに`next-test.hogehoge.example`と入力するだけです。

SSLの証明書はVercelの方で自動発行してくれるようで、何もする必要がありませんでした。

まとめ

Next.jsの勉強というよりVercelの勉強みたいになってしまったのですが、あまりに簡単すぎてびっくりしました。この記事の最初から最後までに要した時間は5分ほどです。

FunctionsやMongoDBを使うとなると色々大変になってくるのだと思いますが、ひとまずこんなすごいものがホビー用途限定とはいえ無償で使えてしまうのは恐ろしいですね。

この環境を使ってNext.jsの勉強を始めてゆきたいと思いますが、本日のところはこれくらいにしておきます。

ITフリーランスの法人化について

固定ツイートで公開しているネタではあるのですが、いまいちまとまりに欠けるのでブログ記事にまとめてみます。

法人と個人事業の違い

それぞれメリット/デメリットがあります。

個人事業主

メリット

  • 開業届を出すだけですぐになれる。コストが掛からない。廃業も簡単。
  • 赤字の場合は税金を全く取られない。
  • 青色申告をすることで税金の控除を受けられる。
  • 家族を青色事業専従者として給与を支払い、節税効果を得られる。

デメリット

  • 社会的信用が弱い(ITフリーランスにおいては、この点はさほどデメリットにはなりませんが、お金を借りたりと言ったことはしづらい)
  • 経費に認められる範囲が狭い。
  • 税務署に目をつけられやすい。法人でも、確定申告が適当なら当然目をつけられますが、絶対数として「ずさんな個人事業主」のほうが圧倒的に多いため、売上が高すぎたり経費が多すぎたりした場合に目をつけられやすいです。
  • 国民健康保険/国民年金に入らなければならない。(保険料が各種保険の中で最悪レベルのコスパであるため)
法人

メリット

  • 経費に認められる範囲が広い。例えば、個人事業では一人の飲食を経費に計上することはできませんが、法人だと可能になります。ただし、出張時の待ち合わせ時のコーヒー代など、妥当な費用に限られます。個人事業主の場合、出張時の待ち合わせのコーヒー代を経費にすることはできません。
  • 役員報酬を支払うことで、協会けんぽ/厚生年金に加入できます。保険料は決して安くはありませんが、国民健康保険のように「所得・家族のそれぞれに対して」ではなく「役員報酬に対して」決まるため、役員報酬を調整することで安く抑えることが可能になります。(会社にお金を残しすぎると法人税が高くなるので、総合的に判断が必要ですが)。また、専業主婦、扶養家族がいても保険料は変わりません(特に専業主婦/16歳未満の子がいる世帯には有利です)。
  • 社会的信用がある。金融公庫などから資金を引っ張ってくるには、個人事業主では無理です。もっとも、ITフリーランスの場合それほど資金は必要ありませんので、この部分のメリットについては私自身はあまり感じていません。
  • 自治体にもよりますが、法人ならではの助成金などを受けられることがある。うちの場合はあまり活用していませんが、1回だけコロナ助成金で20万円ほどいただき、業務用のパソコン購入費用に充てました。

デメリット

  • 事務処理がべらぼうに面倒くさい、というかおそらく一般的な会社員では処理しきれないレベルです。専門家の領域。うちには元凄腕経理マンがいるので会計絡みを全部内製できていますが、税理士事務所に頼むと数十万/年くらいかかるらしいです。うちはお願いしたことないので知りません。ITエンジニアかつ経理のスキルもある人なら一人二役できるのかもしれません…(しんどそうなので自分ならやらないだろう)。
  • 赤字でも法人地方税を7万円ほど、毎年取られます(看板代、ショバ代みたいなものらしい)。
  • 課税事業所の場合、赤字でも消費税をがっぽり取られます。(今年度から)最もこれは個人事業主でも同じはずですが。
  • 会社をたたむのは会社を作るよりよほど大変らしいです。こればかりはやったことがないので私はまだ知りませんが…。たたむのが面倒すぎるので、毎年7万円払って休眠させている会社も多くあるようです。

ひとまず、概要としては以上くらいだと思います。