老いぼれエンジニアには隠す爪がない

この時代に老いぼれを見たら、「生き残り」と思え…!

育児のためにフリーランスになること

私の知り合いに、育児のためにフリーランス(在宅トレーダー)になった人がいます。
たまたま、私はその人とネットで知り合ってトレードを少し教えてあげた間柄なのですが、在宅トレーダーで儲かったかどうかは微妙なようですが(先生が悪い?)、4人のお子さんを面倒見つつ、家事もこなし、最近では姑さん(奥様のお母さん)の面倒を見ておられました。本当に頭が下がります。

奥さまは堅実な公務員として働くキャリアウーマンであり、実質的には「専業主夫」に近かったのではないかと思います。私などは、一人の息子でも苦労しているのに4人もの子供を一気に世話を見るというのは本当にビッグダディというかなんというか、感心しかできないのであります。

一方、最近ブログなどでイクメン自慢をする人が増えていますが、正直見苦しいですね。
一番ひどいのは「育児のために会社を辞めてフリーランスになりました」とかのたまっている点です。
もしそれが将来子供の目に入ったら、「自分のために、父親はフリーランスなんて言うしょうもない仕事に転向したのだ」と思い、傷つくこと請け合いです。

古いと思われるかもしれませんが、私は父親が子供に見せるべきは家事育児に取り組んでいる姿ではなく、仕事に取り組む「背中」だと思っています。子供は父親の背中を見て育ちます。

フリーランスは素晴らしい仕事だ、育児にもメリットがある、それはご自分自身のメリットに過ぎないでしょう。ならば、何も言わずそのメリットを享受しておけばいいのではないかと思うわけです。先述の私の知人は、イクメン自慢などしたことがありません。むしろ、思うように稼げない自分に納得いっていないようでした。

子供と楽しい時間を過ごす、上等です。でも、10年後、20年後、振り返ってみて後悔しないでしょうか?子供は非行に走ったりはしないでしょうか?そんなこと、やってみない限りわかりません。

ちょっと前に、娘を日本の小学校に行かせずインターナショナルスクールに無理やり通わせた話が話題になったことがあります。その人の娘はもう大学生くらいになり、お望み通りに育ったようです。

「いま、俺はこんなやり方をしている」。それを発信するのは自由ですが、どんな結果が出るかもわからないのに、のべつ幕なしに公開し、あとでいやな思いをするのは奥さまや子供だったりします。

「育児」をテーマにしているからこそ、その辺慎重に行った方がいいんじゃないと思います。