老いぼれエンジニアには隠す爪がない

この時代に老いぼれを見たら、「生き残り」と思え…!

「法の下の平等」の本当の意味は、不平等と言うこと。

めだかボックスと言うマンガが結構好きでした。近年にないパンチの効いた内容で面白かった。特に「悪平等(ノットイコール)」と言う能力(スキル)が笑えた。

悪平等と言うのはもともと違うものに無理やり平等を当てはめた結果ろくでもないことになる、と言うのを皮肉った言葉。たとえば銭湯。普通男女別の浴槽が用意されているが、男女別の浴槽なんて、不平等だ!ひとつにしろ!とか言う話になって、本当に男風呂女風呂の区別がなくなったらどうなるだろう?まあ、つまんないたとえだけど。

で、ネットとかで俺が「んん?」と思うような意見の多くは「平等」とかをうたっている話が多い。前記事で取り上げた待機児童問題で、「シングルマザーが保育園に子供を預けられなければ、憲法で決められている人権侵害だ!」と言う反論を取り上げたけど、憲法には「法の下の平等」と言うのもある。シングルマザーだけ保育園に預けられて、そうじゃない人は待機児童リストにすら入れてもらえないとなりゃ、「法の下の平等」は破られているわけだから、やっぱり日本国憲法を廃止するしかない。

そんな話は当然ありえない。

法の下の平等、と言うのは法律の下での平等ってことだ。もっと言うと、国会が法律を決める権利があるわけだけど、不平等な法律を作ったらあきまへんよ、と言うことに過ぎない。

さらに言うと、行政府(内閣や地方自治体)が作る「行政例」とか「条例」といったのは、この「法」には含まれない。だから、法の元の平等に反しない。

たとえば水道分担金と言うのがある。俺が以前家を建てたときに、30万円ほど市からふんだくられたのだが、富士市とかじゃタダだっちゅーじゃねえか。不平等だ!憲法違反だ!と言いたくなるかも知れんけど、そうはならん。

憲法とか法律のレベルじゃ、詳しくは知らんけど「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利が保障されているだけ。だから、「水道を引きたい」と言う人がいたら水道局は断ることができない。だけど、お金は別。分担金は条例レベルで決めてるわけだから、いくらに設定しても「法の下の平等」を破らない。

まあ、そういうつまんないことを思った。それだけ。