読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

だいぶつのブログ

いまさらなことをいまさらに語ります

合意の上のセックスを「和姦」(わかん)と言います

刑法の「け」の字も勉強したことないような人が、人権派ぶって適当な記事を書き、それがやはり頭の悪い人たちに支持されると言う、おぞましい事態が広まっています。

件(くだん)の事件についてよくは知らないけど、まず刑事裁判の基本からおさらい。

日本は三審制と言う制度を取っていて、3回、裁判をやり直せる。

刑事裁判の場合、スタートは地方裁判所(地裁)と決まっていて、その判決が不服なら「控訴」(こうそ)することによって高等裁判所(高裁)での「控訴審」を受けることができる。控訴審の結果にも不服があれば「上告」として最高裁判所に再度審議してもらうことも可能である。

とは言っても、野球のバッターのように同じような裁判を3回繰り返すと言うイメージではない。特に最高裁判所は日本の一つしかなく、判事も15人と決まっており、処理能力に限界がある。最高裁判所で法廷が開かれることはまれで、大半は高裁の裁判結果を審議して「やり直せ」と言って高裁に差し戻したり、「いや、これは高裁の言う通りだろ」と上告を却下する。上告却下されると高裁の判断が正しいと言うことになり、判決が確定する。

そして、地裁と高裁の裁判も事情が違う。一言で言うと地裁は「書類審」、高裁は「事実審」である。つまり、地裁では書類(書証という)だけを見て審議する。結果、おかしな結果がでることも多い。「逆転裁判」みたいなことは地裁ではやらない。

で、事実を争う「事実審」は高等裁判所で行われる。

就活で言えば、地裁は書類選考、高裁は面接である。

書類では経歴を盛ることができるが、面接で盛りすぎて失敗した、と言う人は少なくなかろう。そういうことである。

今回の「争い」、27歳の男性が13歳の少女とセックスをしたわけである。この事実は原告・被告双方が認めており、「事実に争いの余地がない」。で、争いの余地があるのはそのセックスが「合意の上であったか」「合意の上でなかったか」と言うところである。

むろん、脅迫・強要のたぐいが存在すればこれは「合意の上でなかった」となる。例えば、社長が従業員の女性に「セックスさせなければ首にするぞ」と言って行為に至れば、それは強姦である。

フェミニストは女性の人権ばかりを問題にするが、男性にだって人権がある。男性は女性の奴隷ではないのだ。確かに、過去半世紀に女性は男性の奴隷であった。だからと言って、それは我々の世代の話ではない。文句は墓の中のおじいちゃんに言ってもらいたいのだ。それを贖罪するために男性は今後半世紀女性の奴隷でなければならないなどと言うような主張は、韓国が従軍慰安婦問題で未だに日本に贖罪(正確にはお金)を求めているような「たかり」と同列の行為である。

そして、27歳で強姦罪で刑務所に入れられると言うことは、その男性に取っては途方もない負債である。ある意味、性的暴力を受けた少女の精神的・肉体的損害を上回るほどの負債である。

なので、慎重に判断せねばならない。「殺人被害者にも人権がある」とはよく聞く話であるが、「被疑者にだって人権はある」のだ。今回の被疑者は、そうでなくとも、一審で有罪判決を受け、かなりの社会的制裁を受けている(たとえば会社勤めであれば間違いなく首になっているだろう。近所からも白い目で見られるだろう。収監されて自由も奪われているだろう)。もし冤罪であれば、これを可及的速やかに解決せねばならない。

検察に取って、フェミニストに取って、被疑者が本当に犯罪者であれば「都合が良い」だろう。思う存分たたくことができるし、検察官の面目も立つ。しかし、一人の人間の人生がかかっていることを忘れてはならない。

13歳の少女がもし犯されたならそれは重要なことではあるが、それは時間が解決することではないだろうか。強姦のあと大半は殺される。強姦殺人である。殺されていないと言うことは、それが強姦でなかった可能性を示唆する。

もちろん、すべては憶測にすぎない。ただ一つはっきりしていることは、これらの諸事情をすべてふまえた上で高裁は判断したと言うことである。学のない、つまらないネット論壇の人間どもの浅知恵、正義感、そんなもの関係なく、裁判官として裁判官の仕事を全うされたのだと言う事実であろう。

ちょっと、いくら学がないからと言って高裁なめ過ぎではないだろうか。

id:locust0138 女性蔑視が酷い。/「時間が解決」:「犬にかまれたと思って忘れろ」と?/「殺されなかったから和姦」とは酷い。この理屈が通るなら強姦事件がなくなるな。/同意の有無を問わず青少年保護条例違反だ。

うむ。少し書き方が悪かったか?女性蔑視ではむろんない。

あらゆる性犯罪冤罪事件に目を瞑らない男は女性蔑視だ、との暴論であれば、甘んじて俺は「女性蔑視」だ、と宣言せねばならないだろうが。

お前も男だろう?(まさか、女だったのか?)自分自身が冤罪被害にあっても黙っていられるほどフェミニストどもに洗脳されちまったってのか?

まあどっちでも良いが、書き方が悪かったことは認めよう。すべての被害は時間が解決する。人間には「忘却力」という、すばらしい能力がある。「記憶にございませんな」。それと同じで忘れることが可能だぜ。生きてる限りな。

で、このエントリーは報道などの限られた情報から、勝手な話をでっち上げた挙げ句一人の人間の人権を侵害することを正当化しようとする狂気のブログの批判な訳で、君のような何でも証拠に基づいて根拠立てて主張することのできる人には同意してもらえると思っていただけに、残念だ。

このエントリは、決して、性犯罪被害者のセカンドレイプではないし、加害者への擁護でもない。ただ、そう受け取られかねなかった表現があったことは認めよう。

で、勝手なストーリーをでっち上げることが許されるなら、こういうストーリーはどうだろう。これこそセカンドレイプまがいなので、あえて書かなかったわけだが。

27歳男と13歳女が恋し合いセックスをいたした。ところが、男は浮気性だった。ほかの女ともセックスしまくっていたのだ。

嫉妬に燃えた13歳女は、男を強姦で訴えることにする。少なくとも、青少年保護法違反には問えるはずだ。

どうだろう?