だいぶつのブログ

いまさらなことをいまさらに語ります

「人を殺してはいけない」の残酷さ

CNN.co.jp : 安楽死のためのスイス渡航者、5年で611人に

「天」という麻雀マンガがある。

準主人公の「赤木しげる」という人が最後に若年性アルツハイマーに罹患し、上記と同じ安楽死(尊厳死)を遂げるというシュールなエンディングが俺のお気に入りだった。

赤木しげるの死に方は上記の記事に書いてある方法とほぼ同じで、ずいぶん前の漫画であるにもかかわらず、すごいテーマを扱ったものだと感心させられる。

(麻雀漫画なんですけど・・・という突っ込みはさておき)。

上記の記事によると、ドイツでは尊厳死だろうがなんだろうが「人を殺してはいけない」という決まりだそうで、医者が見離した患者でも延々と生かし続けなければ犯罪になるそうだ。

ドイツでは自殺幇助は倫理的に認められておらず、意識を失っていく患者に対して医師が何もしなければ、罪に問われる可能性もある。

 治る見込みのない病を患い、死ぬよりつらい苦痛を味わっていても、医者はそれを殺せない。これってすごく残酷なことではないだろうか。

昔、「振り返れば奴がいる」という医療ドラマがあり、主人公の織田祐二が末期がんの患者を安楽死させ、罪に問われるというくだりがあった。

こういうテーマの話をみるにつけ、俺は「人を殺してはいけない」「命は地球より重い」などというセリフの空虚さを感じずにはいられない。

俺自身も、内科医に対して「殺してくれ」と懇願したことがある。内科医には容易に可能なことのはずだ。

冷たい内科医の回答は「そんなことはできない」だった。

誰もが「耐えろ、生きろ」しかいわない環境そのものに絶望していた。

そういう経験があるものだから、無責任に「命は大事だ」「人を殺してはいけない」なんていっているお子ちゃまを見ると、つい感情的になってしまうのだ。