老いぼれエンジニアには隠す爪がない

この時代に老いぼれを見たら、「生き残り」と思え…!

母親には育児を投げだす権利などない

件のイクメン自慢記事を書いた人が、またぞろイクメン自慢をしています。

「イクメンアピール(笑)」と嘲笑する男とは結婚してはいけない
http://yorikanekeiichi.com/you-do-not-marry-a-man-to-laugh-at-appeal-that-the-childcare-5180.html

育児ライフハックのはずがいつの間にやら婚活ライフハックに(笑)。

突っ込みが不十分だったかもしれない件(くだん)の記事

母親にも「もう無理!」と声を上げて投げ出す権利がある
http://yorikanekeiichi.com/have-the-right-to-escape-to-the-mother-5102.html

この記事にはいろいろ突っ込みどころがありすぎて「釣り?炎上マーケティング?」という疑念は払拭しきれないのですが、なんとなくこの人は本気で書いている節もあるので、ここでは「この人は本当にこう思って書いている」という前提で、突っ込みを入れていくことにします。

ちなみに、私は43歳男性、3歳男児の父親、自称イクメンです。

まず、「母親にも「もう無理!」と声を上げて投げだす権利がある」という設定に対して、私は「そんな権利はない」と断言します。相手は年端もいかない子供です。しかも産んだのは自分です。投げだす権利なぞあろうはずはありません。そして、実際に投げだした結果、どういうことが起こったのかを多くの人は知っている筈です。

大阪2児餓死事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA2%E5%85%90%E9%A4%93%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E4%BB%B6

この事件を知っていて軽々にそんなことをほざいているのだとすれば、アホとしか言えません。
母親に育児を投げだされると子供もにとっては生死にかかわります。つまり、子供の人権が侵害されます。母親が育児を投げだすなんてことはあってはなりません。

この人も「じゃあ、私出て行きます」って奥さんが本当に出ていったらどうするんでしょうな?
そんなこたーありえねーという前提で、なんかかっこいいこと書いたぞ俺っていうのが実際でしょう。

発想が逆なのだと思うのですよね。決して投げだすことの許されない仕事に24時間取り組んでいるのですよ、母親は。それはどう言いつくろっても覆らないんです。専業主夫とか最近聞きますけど、無理ゲーじゃないかなーって私は思っています。

そして母親は疲れ果てます。毎日毎日疲れ果てます。今の時代「肝っ玉母ちゃん」みたいな人はなかなかいません。それをどうごまかしていくか。

ごまかす手段の一つが保育園なり幼稚園です。園に行っている間子供からは開放されます。その時間で、母親はヒットポイントを少し回復させることができます。

子育てとして満点の方法ではありませんが、母親が疲れ果てて万全のパフォーマンスで育児をできないとしたら、次善策として講じる価値があるでしょう。

父親はそういう抜本的な施策で持って育児を支援すべきでしょう。私立保育園に入れる。家庭教師をつける。スイミングに通わせる。母親だけではできない決断を行うべきです。

おいしいとこ取りでいいじゃありませんか。妻と子供が楽しく生きて行ってくれさえすれば。
「大変な育児を頑張っている」ことを自慢しても、誰も協賛しないのは当然です。

記事を読む限り、母親の頑張りは見えてきますが父親の頑張りはそれってどうなんという感じです。